韓国で行った耐風設計法と入札時の机上計算法を紹介する

 番号        タイトル                 内容
2-1<田中ゼミ-1> 耐風工学入門(E)サムスン建設で若手橋梁技術者を対象に行った講義内容を紹介する
2-2<田中ゼミ-2> 机上計算による照査法(E)入札前に行った受注対象橋梁の簡易的な耐風照査法を紹介する
2-3(1)<田中ゼミ-3> 風洞実験法(E)小型の二次元風洞、大型の三次元風洞、レインバイブレーション照査法を言及する
2-3(2) 風洞実験法(日本語版)上記の日本語バージョン
2-4<田中ゼミ-4> フラッター解析法田中が学んだプリンストン大学のスカンラン教授の方法と田中の方法と比較する
2-5都市地域内の風環境予測法 <関道研GIS研成果>(J) GIS(地理情報システム)の空間情報を利用して橋梁架設付近の自然風の乱れ強度を予測
2-6斜張橋の耐風設計の照査 (J)
ー Mersey Gate Way Bridgeを例として ー
CVVの活動として、近畿地建の若手技術者に手計算方法のノウハウを紹介した。
2-7ケーブル制振方法 <Detail of Friction Damper>(J)仁川大橋のレインバイブレーションの制振に使われた摩擦ダンパーについて述べる
2-8Flutter & Gust Response Analysis of Messina
Strait Bridge (E)
中断しているが世界一の長大橋となるメッシナ海峡大橋の耐風性をベンチマークした
The Bridge Aero-Dynamics Session of Awas <2012/8/26-8/30 COEX> Korea
Dr.Hatanaka worked out calculations
特別企画Special Work of Jimmy Crynenタコマ橋の落橋の原因 長大橋のコストダウン 成均大学での集中講義など

2-9【土木学会 田中賞受賞論文(1994年)】 田中 洋 山村信道 白石成人:土木学会論文集 471/Ⅰ-24 1993年7月
Multi-Mode Flutter Analysis and Two & Three Dimensional Model Tests on Bridges with Non-Analogous Modal Shapes
従来のつり橋フラッター解析は、曲げと捩じれの2モードが連成する現象と考えられていたが、約2千メートルの
明石海峡大橋の三次元模型実験の風洞試験結果と合わなかった。山村と田中は新理論である多数のモードが連成する
マルチモードフラッター解析を適用し解決した。その功で本論文に田中賞(論文部門)が授与された。理論を以後、
日本では、千メートルを超えるつり橋の風洞試験に適用する解法はマルチモード解析の適用が必須となった。
田中がプリンストン大学に留学した時入手したマルチモード理論の資料を博士号取得のため研究開発しておいたのが幸いした。上司の山村信道博士は地震応答解析の専門家で、耐風応答は専門外であったが、耐風工学では、空気力により「減衰項」と「剛性項」が変化する。地震応答解析では地盤変位に起因する加速度外力による
との違いであることから直ちに耐風工学を取得された。天才的な工学的発想力をお持ちの上司で、
入社以来田中は山村博士に陶冶された。恩師白石先生から博士号を頂き、スカンラン教授にも理論構築のみで実用化していなかったのでお喜び頂いた。
2-10田中 洋 畑中章秀「非定常空気力を用いた空力アドミッタンスの推定法」日本風工学会誌 第83号 2000年4月

English Version
つり橋や斜張橋に対しては、ダーベンポート教授が創始したガスト応答解析が必須です。精度を上げるため空力アドミッタンスの正確な取得が重要です。共著者の畑中章秀博士は、ガスト空気力生成装置を駆使して本論文作成に大いに貢献された。よって、この論文は、風工学会から高い評価を受け、若手技術者に与えられる「日本風工学会 研究奨励賞」が、畑中章秀博士に授与されました。本論文は、中国の研究者にも大きな評価を得ています。フラッター解析では、非定常空気力係数が必要で計測しなければなりません。そのデータがガスト応答解析にも使えることを示しており、非常に価値のある論文です。
2-11畑中章秀 田中 洋「偏平箱桁断面の空力アドミッタンスの推定とガスト応答解析の精度向上について」日本風工学会誌 第85号 2000年10月橋梁の箱断面の寸法によってアドミッタンスが変化するのでモデルを変えて計測した。そしてガスト応答解析の精度向上を試みた。
2-12畑中章秀 田中 洋「辺長比の異なる矩形断面空力アドミッタンス特性についてて」日本風工学会誌 第90号 2002年10月辺長比が異なる矩形断面のアドミッタンスが変化する原因を研究した。空力アドミッタンス特性の深化を試みた。
2-13タコマ橋落橋シーンワシントン大学のファーカルソン教授が撮影した。